金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

家計金融資産、平均1,307万円

金融広報中央委員会が発表した2023年の「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、2人以上世帯が保有する預貯金や有価証券など金融資産の平均額は、前年より16万円多い1307万円となり、株価上昇を背景に2年ぶりに増加したのだそうです。

家計金融資産
この調査は、23年6月から7月にインターネットで実施され、家族2人以上の5千世帯から回答を得ており、世帯で見ると「増えた」と回答した割合が、前年の33.1%から37.0%に増加しており、「減った」は25.3%から20.9%に減少。

金融資産が増えた理由(複数回答)としては「株式、債券価格の上昇」が37.3%と最も多く、「配当や金利収入があった」が33.5%となっています。

長期金利低下、3週間ぶり低水

日銀の政策修正観測が後退しており、債券に買いが入っている(利回りは低下)。 10年債利回りは0.563%付近まで低下、昨年12月21日以来の低水準。

金利の上下
今朝発表された11月の実質賃金が予想以上に減少、7カ月ぶりの減少率となったことを受け、日銀の政策修正観測が後退しており、円金利低下で円が対主要国通貨で下落。

ドル円は144.80円台まで上昇しており、本日は、お昼に10年国債入札(2兆7000億円程度)が予定されている。

個人金融資産2121兆円

日本銀行が公表した7月から9月期の資金循環統計(速報)によれば、9月末時点で個人(家計部門)が持つ金融資産残高の合計は2121兆円、1年前から5.0%増え、4四半期連続で過去最高を更新したのだそうです。

個人金融資産

貯蓄から投資に金融資産を振り向ける動きがあったことに加え、国内の株式相場の上昇で、株式や投資信託の残高が増えたようで、「現金・預金」は前年同期比1.2%増の1113兆円で、金融資産全体の52.5%を占めた一方、投資の活発化により「株式等」は30.4%増の273兆円、「投資信託」は17.4%増の101兆円で、いずれも過去最高となりました。

なお、日銀の国債保有残高は574兆円で全体の53.8%に上り、比率は過去最高となりました。