金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

実体経済と乖離

株の値上がりが続き、日経平均株価は4万円超え、これで私たちの暮らしは良くなるんでしょうか。

日本経済の再生に向けた一歩として、まずは好感を持って受け止められているとはいえ、株価と実体経済との大きな乖離(かいり)があり、ぬか喜びできない状態でもあり、今後実体経済を向上させて、株価との乖離を埋めなければ現状の株価維持は到底難しいと考えられています。

経済グラフ
そもそも現状「景気が良いという実感はない」という意見は多く、賃金や物価などの指標で見ても、実体経済は株価ほど過熱しておらず、バブルの時とは異なり、今は浮かれていません。

名目GDPでは、IMFの見通しでドイツに抜かれ4位に転落して おり、、1人当たりの名目GDPでも、日本は3万4064ドルでOECD加盟38カ国中21位、G7では最下位という状況でもあります。

いまの日本はスタグフレーション下にあり、なぜ、こんな貧乏国で株価だけが上昇するか、メディアも専門家も明確に答えを見つけられず、手放しで喜べるようなことではありませんよね。