金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

債権の話

金利は、お金のコストともいわれていて、お金のない人がお金のある人からお金を借りた場合、利子をつけてお金を返済することになるのですが、この利子が金利で、借りる側から見れば、金利自体、コストでしかありません。 逆に、貸した側から見れば、金利は収入源ともいえ、金利が低下すれば、支払いの負担が減る一方、貸した側では収入が減ることになります。

借金
借金

経済状況が悪化し、個人の収入が減ってしまった場合などは、金利が低いほうがいいですし、反対に景気が良くなって株価が上がれば、あまりに金利が低いと経済が安定しませんので、金利は上がっていきます。 ですから、現在の日本では、マイナス金利なる恐ろしい金利政策がとられているので、いかに景気が悪いのかがわかるでしょう。

金利が上昇すれば、債券の価格は下落するのですが、まずその債権について知っておきましょう。

そもそも債権とは、資金の貸し借りの関係を券面に記し、有価証券として発行されたもので、一般生活で分かりやすく言えば、借用書のようなものです。

この債権を発行するにはいくつかのルールがあり、以下の条項が必ず取り決められます。

  • 満期日・償却期間
  • 利子率

満期日になれば、元本金額を必ず返済しなければなりませんし、もしこれば返済できないような場合、債務の不履行が発生するのですが、このことを「デフォルト」といって、お金を返せるかどうか不安な人であれば、お金を貸す側は、デフォルトのリスクを反映し、利息を高めに設定されることになります。