金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

金利とインフレの関係

名目金利というのは、一般的に金利と言われているもので、物価上昇率などを勘案して調整を行っていない表面上の金利のことで、見かけの数値にしかすぎず、この数字は、「実質金利-インフレ率」で導くことができます。

それでは、インフレ率とは???

日銀が目標に掲げる「インフレ率2%」ですけど、これってどんな意味があるのでしょう? 実はこの意味、物価が35年で2倍になる、つまり、お金の価値、購買力が半減するということを意味しています。

そもそもインフレ率の出し方なのですが、これは前年と比べた場合の、1年間での物価の上昇率のことで、1年間でどのくらいインフレになったかを表す指数となっていて、このインフレ率が高い場合、名目金利が多少高くても、インフレ率で相殺されてしまうので、実質金利は低くなるということで、今100万円を貯め込んでいても、その価値がどんどん下がっていくということで、貯蓄は不利ということになります。

金利
金利
逆に現在の日本の状況であるデフレの場合、名目金利がほぼゼロに近い数字であっても、インフレ率がマイナスとなっているので、実質金利はそれなりの高さになり、貯蓄が有利に働くことになります。

そもそもデフレ下では、物価が下がるわけですから、必然的にお金の価値が上がるわけですから、日本の国民は貯蓄する方向に向かいますよね。 もともと投資に対して積極的な国民性ではありませんしね。

それに、少子高齢化年金問題のこともあって、今積極的にお金を投資しようなんて考えませんよね。 そんなことよりも老後のために貯蓄していこうとするのが当たり前の話で、最近、老後には2000万円の貯蓄が必要だといわれれば、なおさらお金なんて使いませんよね。

そこで、経済の活性化を図るために、日銀がマイナス金利政策をとったわけなのですが、まぁ、狙い通りには働いてくれていませんよね。

そもそも銀行側は、日銀の思い通りにお金を貸し出すどころか、金利の引下げ競争を行い始めたわけですからね。

まぁ、そもそも「マイナス金利」なんて、イメージが悪すぎですよね。

ファクタリング
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