日銀の資産が、新型コロナウイルスの感染拡大によって追加の金融緩和に踏み切り、国債やETFなどの買い入れを増やしたことなどから、9月末時点の総資産額が690兆円となり、過去最高を更新したのだそうです。
4月から9月までの中間決算によれば、9月末時点の総資産の額は、合わせて690兆269億円、去年の同じ時期より120兆円余り、率にして21％も増えているようで、昨年年度の日本のGDPのおよそ1.2倍に上り、上半期としては13期連続で過去最高を更新。
その資産のうち、最も多いのが国債で、大規模な金融緩和策を背景に、去年の同じ時期より10％増えて529兆9563億円で、さらに新型コロナウイルスの感染拡大による景気の悪化を食い止めるため、企業の資金繰り支援策を含めた追加の金融緩和に踏み切ったことで、貸出金が104兆8956億円（2.2倍増加）、ETFは34兆1861億円（24％増）となったようです。
最終的な利益にあたる利益剰余金は、ETFの運用益が増えたことなどから、去年の同じ時期より73億円増えて9288億円で、今後日銀は、新型コロナウイルスが経済に与える影響を注視し、必要であれば、追加の金融緩和に踏み切るようですが、目標とする2％の物価上昇率の達成に向けた道筋が見通せない中、資産が一段と膨張する状況が続いていきそうですね。
