金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

もはや経済大国ではない日本

かつての日本は経済大国として君臨しており、現在でも日本は世界第二の経済大国であることは間違いのないことなのですが、「経済大国」だからといって、国民一人一人が本当に豊かなのかといえば、現状を見る限り、豊かとはいえませんよね。

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というのも、国レベルで見た場合のGDPは世界第二位だとしても、これを一人当たりのGDPで調べてみると、1988年には2位だった日本は、2018年には26位まで凋落しているのです。

国立社会保障・人口問題研究所の推計では、今後50年間で人口は3割減りも減り(2017年1億2653万人→2065年8807万人)、国民の2.6人に1人は65歳以上の高齢者になるといわれています。

人口が減っていく中、生産性も上がらない、挙句給料も上がらないのですから自ずと消費が伸びず、デフレが続いていきます。

かつては、日本人は貯蓄好きだといわれていたものが、今では、日本の貯蓄率はOECDの中でも最低水準に落ちてきていますし、1997年以降、日本の家計実収入は一貫して低下してきているわけですから、貯蓄が減っていくのは当然の成り行きですよね。