金融のしくみ

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住宅ローン金利、6年ぶり高水準

住宅ローンの固定金利が上昇しており、2月適用分について、三菱UFJ銀行が10年固定型の基準金利を年3.49%、三井住友銀行は年3.5%、みずほ銀行が年2.8%にそろって引き上げるのだそうです。

3メガバンク金利はいずれも2015年~16年以来の高水準となり、長期金利の上昇を受けた措置で、高値圏での取引が続く住宅販売に影響を与える可能性もあるようですね。

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2月の10年固定金利の引き上げ幅は三菱UFJと三井住友が0.1ポイント、みずほは0.05ポイントとなり、住宅ローン大手の三井住友信託銀行も2月分から年2.95%から年3.0%、りそな銀行も年3.3%から年3.35%に基準金利を見直すようで、各行は基準金利をもとに実際に顧客に貸し出す金利を定め、もっとも条件のよい優遇金利は2月から10年固定でみずほが0.90%、三菱UFJが0.84%になります。

銀行は10年物国債の利回りなどを参考に住宅ローン金利を定めていて、米国の金融引き締め観測で米長期金利が上昇し、日本も金利高の機運が出ています。

歴史的なローン金利の低下を背景に住宅価格は高値圏で取引されていたのですが、こうした流れに影響を与える可能性もあるようです。

日銀が16年にマイナス金利政策を導入したことを受け、住宅ローン金利は低下基調が続き、もっとも低い水準だった16年当時と比べ、現行の10年固定は0.3~0.5ポイントほど高い。

固定金利は将来の金利上昇リスクを抑えられる一方、変動金利よりも金利水準が高くなり、足元で固定金利を選ぶ顧客は1割にとどまる半面、日銀のマイナス金利政策の影響を直接受ける変動型は約9割に達し、変動金利は大手銀行で0.40~0.50%程度が多く、固定金利に比べた水準の低さが目立っています。