日銀の内田真一副総裁が衆院財務金融委員会で、長期金利が2%に上昇した場合に日銀の保有国債に生じる含み損が約50兆円になるとの試算を示しました。
日銀は、国債について満期保有を前提とした会計処理を採用しており、含み損が発生しても直ちに経営は悪化しない。
長期金利が0.5%だった2月末時点の利回り曲線が全体的に1.5%上昇したと仮定し、試算されたようで、日銀は2022年12月末時点で国債の含み損が9兆円規模で生じていました。
内田副総裁は今後の金融政策について「(日銀が掲げる物価目標の)2%に近づいていく過程では様々なことが考えられる。日本経済に必要であればあらゆる選択肢を排除しない」と述べています。