金融のしくみ

金融は私たちの生活に深く関わっている。

含み損10兆5000億円

日銀が保有する国債の含み損が9月末時点で10兆5000億円に拡大し、比較可能な2004年度以降で最大となりました。

日銀
日銀による金利操作の見直しで長期金利が上昇したことが主な要因となっているようで、日銀が公表した今年度上半期の決算によれば、今年9月末時点の保有国債の含み損が10兆5000億円と、3月末時点の1571億円から大幅に拡大し、国債の含み損としては比較可能な2004年度以降で最大だとしています。

これは、日銀が今年7月に金利操作を見直して長期金利の上限を引き上げたことを受け、債券市場で金利が上昇、国債の価格が下落したことが主な要因となっており、日銀はデフレ脱却を目指し大規模な金融緩和政策のもと、大量の国債を買い取る措置を続けていますが、長期金利の一定程度の上昇を容認したことで含み損が膨らんだ形となっています

日銀は国債を満期保有することを前提としているため、目先の収益や政策運営に問題は生じないとしていますが、市場が財務状況を懸念すれば為替や金利に影響が出るとの見方もあるようですね。